2014年3月31日月曜日

春日診療所での研修が終わりました。3月

3月の春日診療所での研修が終わりました。
失敗や病院との違いに戸惑うこともありましたが、楽しく幅広く学ぶことができました。

講話に同行した小学校の生徒たちから感想文を綴ったものが届きました。「認知症ってなんだろう」の題材は少々難しいかと思いましたが、よく理解して楽しんでもらえたようでした。周囲にお年寄りがいる環境や、他学年との合同学級だからでしょうか、とてもしっかり意見の言える子供たちでした。

往診に行った先での工夫。本が読みやすくしてあります。信頼関係の築けた訪問看護師さんだから気付くことができる日常の工夫でした。

とても急な坂だけ後ろから手伝いました。こちらも訪問理学療法士さんとは10年近くの付き合いになるそうです。遠方からも多くの理学療法士や看護師の学生がこのお宅に勉強に来ているそうです。

高齢者には辛い坂ですが、このような坂や階段がたくさんあります。地理的な障害(Geographic barriers)も高齢者へのケアへのアクセスを障害する一因です。転倒を恐れるあまり自宅へ閉じこもりがちになってしまいます。

 少し集落から離れた所に独り暮らししている方の福祉介入を新規に行いました。ひとりひとりに物語があります。



2014年3月9日日曜日

 研修医の坪谷です。今は、岐阜県の春日診療所で地域医療研修中です。春日の休診日は久瀬診療所(揖斐郡北西部地域医療センター)でも少し研修をさせてもらっています。
 久瀬診療所は医学教育で有名なのは知っていたのですが、そこから車で20分の春日診療所の所長が、往診・在宅ケアに熱心で、若くして一人所長に着任されていると聞いたので、ここでの研修を希望しました。
施設の外観

 春日診療所は往診の件数が多く、ほぼ毎日のように行っています。地域柄ですが、車を持っていない高齢者が多く、こちらから出向く必要があります。夜にオンコールで末期がんの方の在宅に呼ばれたとき、もう呼吸もゆっくりだったので数時間家に居させていただいて、最期をご家族と看させていただいたのは良い経験です。
 他にも基幹病院へ紹介した患者さんのお見舞いをしたり、住民・小中学校への講話をしたりと毎日が興味深いです。
 外来でも、花粉症やインフルエンザのようなcommon diseaseが治療介入後にどうなったかを再アセスメントできず、今まで断片的にしか診ていなかったなと実感したり、エンゼルケアをやったことなかったなと、今までとまた違った視点で経験できています。
医学部に入る前に想像した医者の仕事に近いな、と感じます。