5月19日(日)、先月に引き続きeレジフェア2013へ参加してきました。今回の会場は大阪ATCホール。前回と同様、東京北社会保険病院と合同で参加しました。
関西圏ということもあり、9名の学生が当院のブースへ話を聞きに来てくれました。
2013年5月31日金曜日
医学生ランチョンセミナー
初期研修医1年目の坪谷尚季です。志摩病院で臨床実習をした三重大学の医学生によるランチョンセミナーが行われました。
彼女は1ヶ月間、県立志摩病院を中心に、志摩地区の診療所や老人保健施設で、総合診療・地域医療の研修を修めました。その学習結果や経験を病院スタッフと共有でき、とても印象深い内容でした。
発表内容のひとつ挙げるとすれば、「ふるさと訪問」という研修を行ったそうです。実習中に担当になった患者さんの住む地域に実際に足を運んでみるというものです。地域の抱える問題、また利点などを肌で感じ取る事ができます。彼女は趣味のカメラで、素敵な写真をたくさん示してくれて、僕たちの知らない志摩の姿や、どう感じたか、を楽しく教えてくれました。
十人いれば十通りの感じ方・考え方があると思います。毎月末、このような機会を設けていくとのことなので、また来月が楽しみです。
2013年5月12日日曜日
地域医療研修 《与那国町立診療所》
こんにちは、初期研修医の坪谷です。
早いものでもう5月で、志摩病院に来て1か月がたちました。4月は主に内科で研修をしながらオリエンテーションを行いました。
オリエンテーションの一環で「地域医療研修」というものがあります。地域医療振興協会の提携の病院の中から研修病院を選び、そこでの診療形態、人々の暮らし、医師と住民の関わり方などを体験しにいきます。僕が選んだのは、「沖縄県与那国町立診療所」です。
今回はここでの1週間の研修について書きたいと思います。
与那国島は、日本の最西端、人が住んでいる島では最南端です。新石垣空港から約30分、小さな旅客機に乗って上陸します。人口1600人に満たない島ですが、3つある集落にはそれぞれ小中学校・保育園があり、子供の数は多いように見えました。産業は漁業、農業、酪農が主で、マリンスポーツや景観、TVドラマのロケ地を売りにした観光産業も盛んです。
このような島の医療を支えているのが、与那国町立診療所です。日常診療は高血圧のフォローや腰痛から、小児科、外傷に至るまで幅広く、1人の医師が24時間対応しています。診療所長の和田医師は、「夜中でも、いつでも心配になったらすぐおいで」と患者に言って、そのため、酒は飲まない、生魚も食べないと自己管理されていたのが印象的でした。
島で対処不可能な疾患の治療は、那覇や石垣島の総合病院に送りますが、酸素ボンベを担いでJALの旅客機で一般客と同様に搬送されるそうです。
一日の研修スケジュールですが、開院時間は9時~16時で、その前後にもろもろの準備や、カルテの整理等行い、午後がフリーの日は、往診や島内の特別養護老人ホームの回診に向かいます。外来患者は一日平均20人、夜間オンコールは2~3人でした。
研修内容は、外来患者の問診、身体所見を取り、必要に応じて検査を行い、治療方針を指導医に相談していくというスタイルです。まだ現場に慣れず、患者さんをいつもより待たせてしまいましたが、島の人達は温厚で優しかったです。
患者との関わり方や、環境はイメージしていた地域医療そのものでした。離島であれ、十分な医学知識と経験をつむ事はできます。
なかなか体験し得ない貴重な経験となり、今後の研修に活かせていけたらと思います。
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